みつあみ少女にティアラを乗せて ж1部



「ありがとうございます、そんな心配りを、あおい様が…」


藤咲はホットケーキを受け取った。


あおいはそろりと藤咲を見た。


ずっと微笑んでいたのかと思った。

でもそれはあたしの勘違い。


藤咲は、ぽかんとホットケーキを見つめていたのだ。


不思議そうに


困ったように


表情を隠さないで、それさえも忘れてしまったみたいに


藤咲は驚いていた。



そして我にかえったみたいに微笑んだ。


「読めませんね…あおい様の行動は」


へへ、とあおいは笑った。
藤咲さんって驚くんだ。