みつあみ少女にティアラを乗せて ж1部



藤咲さんが言ったこと。
こんがらがった。

どういうこと…?


夕食を睨みながらあおいは考えた。


仕えることと関係ない話はするなってこと…だよね?


謝ったらあたしが謝ることじゃないって藤咲は言った。


藤咲さんのこと…



聞いちゃいけないの?



あたしは…


どうして


藤咲さんが気になるのかな?

夕食の席にはもちろんあたしの家族だけ。家政婦さんがその周りの世話をする。



…藤咲さんは?藤咲さんは何しているの?


どこにいるの?



あおいは、思い切って家政婦に呼びかけた。



「もちろん藤咲執事も住み込みですよ」


「住み込み?」


「ええ。私たち使用人は、お庭の離れに部屋を持たせてもらっているんです」



庭に離れなんてあったんだ。
じゃあ藤咲さんはそこにいるんだ…。