みつあみ少女にティアラを乗せて ж1部



仕返しだ。


「藤咲さんはガールフレンドは?」


すると藤咲はにこやかに小首を傾げた。
さあねと言わんばかりに。


「モテるでしょ。絶対いるって!」


「どうでしょうね」


にこやかにはぐらかされた。


こんなに整った顔立ちでモテないわけない。すらりと華奢で、たまにいいニオイがするし。

女の子をエスコートするのだって慣れてそうだもん。


「結婚とかしてませんよね?」


「そうみえますか?」


丁寧に答える藤咲に、あおいは思った。

この人、いくつ何だろう?


あたしよりは年上なのは確実。頭いいし自立感あるし。ただハーフのせいか、ひどく大人に見えるんだ。


結婚する歳なのだろうか。


あおいから見ると、藤咲は謎めいていた。