そんなこんなで日は沈み、長かった授業も終わった。
あおいがふぅと息を吐くと、
「あおい様、お疲れ様です。お外へ気分転換にお散歩でもどうでしょう」
「え?散歩…」
「今なら美しい夕焼けが見えるかもしれません」
ま、散歩くらいいいかな…。
あおいは執事とエントランスホールに向かい、執事は高級そうな金の鍵で扉を開け、
「どうぞあおい様」
と、扉を開く。
「…あの…」
ふとあおいは思った。
「散歩って…ひょっとしてあなたも一緒に?」
「ええ。あおい様のボディーガードです」
ボディーガード…
って、この人華奢じゃん。
「…執事の仕事ってなんですか?」
執事は微笑んだ。
「とりあえずあおい様、外へ出ましょう」

