「ぬぉアアアァァアアアァァ!!!」
あおいは驚いて、お姫様ベッドから転げ落ちた。
「…大丈夫です?驚かしてしまいましたか」
な、な、ナニゴト!?
夢…じゃなかったの?
あおいは頬をつねりながら、足を揃えてピシリと立っていらっしゃる執事を見上げた。
「もうお昼ですよ、あおい様」
いくら執事とはいえ…
なぜ無断で人の部屋に入るのか…
「…怒っています?」
顔に出ていたらしい。
あおいは執事から顔をそらした。
「もし私の行動が無礼だと申しますなら、とんだご無礼を…」
執事は頭を下げた。
「しかし私はあおい様の教育係を担当している上、家政婦は手が空いていませんでした。そして、あおい様に話がありまして」
「…なんですか?」
あおいは顔を強張らせてきいた。
「授業のお時間です」