みつあみ少女にティアラを乗せて ж1部



松永さんが間近に迫った。


「お前、可愛いな。まるで依鶴お嬢様みたいだ」


い…いづるお嬢様?


歪んだ松永さんの顔をみて思い出す。



松永さんを嫉んで捨てた、お嬢様の名前だ。



「あ…あたしは関係ない!やめて!」



松永さんの右手があたしの肩を掴み、あたしは声を上げた。


松永さんの鋭い瞳があたしを貫く。闇に沈んだような暗い瞳。


怖い。見たくない。いやだよ。

松永さんの左手が動き、ぎゅっと目をつぶった。


打たれる!


「触らないで……!」


あたしは叫んだ。次の瞬間――