「紘貴は嬉しくないの?」



『嬉しいに決まってんだろ』



「じゃあ笑ってよ。私たちの子供だよ?」



紘貴はため息をはき、私を自分の膝の上に乗せた。



『お前が一人で子供を育てようとか考えていたのかなって思ったらムカついてさ』


「…ムカつく?」


『あぁ。俺に頼らないことに腹が立つ』



「…だってあのままの二人だったら産まれてくる子供が可哀相だと思ったの」



『本当にプロポーズしてよかったよ』



私の髪の毛にキスをしながら、ため息をする紘貴。



「もし私が断ってたらどうした?」


『断っても俺が手放すわけねぇだろ』


「ふふふ。私は断ったりしないよ」



紘貴は私の顎を持ち、後ろに向かせチュッとキスをした。