「とりあえず実家に帰るつもり」 『…そっか』 早苗はそれ以上、言わなかった。 それから私たち仕事のことや早苗の彼氏の話、産まれてくる子供のことに盛り上がった。 結局、早苗は夕ごはんを食べて帰った。 『無理しなくていいんだよ。ママだってたまには泣いたっていいんだからね。わたしは雫の味方でいる』 帰り際にそう言われた。 思わず涙が出そうになった。 早苗、ありがとう。 勇気出た。 今だったら大丈夫だと思う。 自分の携帯を開き、名前を探す。 まあすぐ見つかるけど。