翌日。 萩島はまたもやいじめを受けていた。 いじめっ子は昨日と同じ連中だった。 ただ、昨日と違うのは今日は迷わず声をあげたことだ。 「おい!」 「あっ……」 「ちっ……行くよ!」 「う、うん」 ──人はそんな簡単には変われない。 確かに孝久という存在は彼女たちいじめっ子に対しての抑制となりはしたが、根本的な解決には至っていない。