「早めに食べ始めれば、夜の時間もゆっくり過ごせるもんな。」 「えっ?」 スープを器に入れようとしていた私は、危うく器を落としそうになってしまった。 ちょっ、ちょっと… 早く食べる理由って、そっち!? お腹がすいたから…じゃないの?? 「幸歩、どうかした?顔赤い…。」 「き…気のせいだと思うよ…。あ……あとは私が準備して運ぶから、柊平は先に座ってて!」 柊平の背中をグイグイ押して、先に部屋へと行ってもらった。 もう…… 赤くなるに決まってるじゃん……。