「座って待ってて下さいね?雑誌とか、テレビとか…何か見ながら、ゆっくりくつろいでいて下さい。」 一応、しっかり言っておこう…。 「分かったよ。ちゃんと待ってるから。」 微笑む柊平は早速、紅茶を飲み始めた。 うん、大丈夫そう…。 念押しもしたことだし… ホッとしながら、キッチンに戻ると、エプロンをかけて買い物袋の中から食材を取り出した。 野菜…たくさん買ったなぁ…。 でも柊平からのリクエストだもんね…。 “あの野菜スープが食べたい”っていう嬉しいリクエスト。