「あら〜!幸歩、綾月先生!おはよう!二人揃って、わざわざ来てくれたの?」 私の家に寄ると、お母さんがテンション高く迎えてくれた。 「…行く前に挨拶…しておきたかったの。」 私がそう言うと、お母さんはニッコリ微笑む。 「ありがとう…。なんか…ジーンときちゃうわね…。でも…新しい二人の門出だから、今日は笑顔で見送るわよ!」 ちょっとだけ… 笑顔のお母さんの目元がキラッと光っていた気がした。