「おいで?幸歩…。」 玄関で手を差し伸べてくれる柊平にキュンとしながら手を握った。 温かい柊平の手…。 全てをフンワリと包みこんでくれる優しい笑顔…。 柊平の傍に居られたら…それ以外、何もいらない…。 そう思えるの…。 柊平の手をギュッと少し強く握りしめて、私たちは家を出た。