「ダメ。今日は、二人の記念日なんだから、拒否権は使えないぞ?」 そ…そういう意味での笑顔だっの…? だったら最初から聞く意味…なかったような気がするんですけど……。 拒否権なし、だなんて…柊平らしい…。 まあ……最初はみんな恥ずかしかったりするんだもんね……。 二人の記念日だし… 大切な日だし… 「それじゃあ……一緒に入る…。」 熱くなる顔を俯かせて、呟くように言った。