「大丈夫だよ、案外こういう会話って聞かれてないから。」 「そっ…そうかなぁ…?意外と聞かれたりしてるかもしれないよ?」 すぐ後ろを人が通っていくわけだし… あんまり“襲う”なんて言葉…、街中で使う人はいないだろうから、目立ちそう…。 「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。ただ……」 「えっ……何ですか?」 ニヤッと笑う柊平は、私の後ろにまわると、ギュッと抱きしめた。