「なんかごめんね…。もうちょっと見ていてもいい?」 私は柊平の方をチラッと見上げた。 “もうちょっと”なんて、いつもなら柊平が言いそうな言葉…。 今は、私が言っちゃった…。 「もちろんいいに決まってんじゃん…。そんなに可愛い表情でお願いするなよ、襲いたくなるから。」 おっ……襲うって… ここ、人通りもたくさんあるのに…… 即座にキョロキョロと辺りを見回した。