「ほら、幸歩…。早くしないと、遅れるかもしれないぞ?」 後ろからギュッと柊平に抱きしめられる。 「そ…そうだね…。支度するから、離してほしいんだけどな……。」 「手伝おうか?幸歩の支度……。」 「それは……自分でやりますから…。柊平は…待ってて?」 ちょっぴり残念そうな顔をしている柊平が何だか可愛いらしく感じた。