「きゃっ!な、何!?」 突然のことでパニックになる。 この手…… 柊平じゃない…。 誰……?? 不安な気持ちが心を占めた。 「そんなに驚くなよ…。」 後ろからフッと笑う声と共に聞こえてきた言葉。 こ、この声は…… 心当たりのある人物を頭に浮かべていると、目を覆っていた手が離れる。 後ろを振り向いた私の目に映ったのは、まさにその人だった。 「宇堂さん……。」