「柊平…、ありがとう。」 先に起きて、着替えを始めた柊平の背中に向かって、こっそり呟く。 気付かれないくらい小さな声で言ったつもりだったけど、柊平は私の方に振り向いた。 「今、“ありがとう”って言った?」 「うん……。なんで分かったの?絶対に聞こえないって思ってたのに…。」 そう聞くと、柊平は真っ白なワイシャツを羽織りながら、ベッド脇にしゃがんだ。 「だって、俺と幸歩は…ここが繋がってるからな…。」 私の胸元をツンと指で突いた柊平は、穏やかに微笑んでいた。