「幸歩、今“帽子”でお花見行った日のこと、思い浮かべただろ?」 柊平のニンマリ顔に、私はアタフタしてしまった。 「おっ……思い出してないよ…。」 否定してみたけど、顔は正直みたいで…… 「嘘つくなって…!そうやって否定するところも好きだけどさ…。」 ニコニコ顔の柊平には適わない…。 私の気持ち… 私が思っている以上に、柊平って分かってくれているような気がする……。 あっ、でももしかしたら…私が相当分かりやすい性格なだけなのかも…。