「幸歩の寝顔、ニッコリと笑っていて、すごく可愛かった…。」


ドキッと跳ねる心臓と共に、瞬く間に顔も熱くなってしまった。


「あ…あのね、夢を見てたの…。」


「夢…?」


「うん……。柊平と二人で…木漏れ日の溢れる木の下で、寄り添いながら楽しくお喋りしてたの。なぜか私はウェディングドレス着ていて、柊平は真っ白なタキシードだったけど…、すごく幸せな時間を過ごしてた…。」


どんどん熱くなる顔を毛布で隠そうしたけれど、すぐに柊平に阻止されてしまった。


「その夢、明日になったら本当になるかもしれないな…。」


笑みを浮かべる柊平は、そのまま私を引き寄せて甘いキスを唇に落とした。