か…帰ってから…!? ドキドキする私からパッと体を離した柊平は、ニコッと微笑む。 「幸歩、手のせて。」 柊平は私にスッと手を差し出してくれた。 「うん。」 私は頷いて、柊平の手の平に手をのせると、ギュッと包み込むように優しく握られる。 大きくて温かい手…。 心が落ち着く…そんな手だよね…。 「それじゃあ、行きますか!」 私たちは、パーキングを出て、人が行き交う街中の大通りへ。