「ねっ…ねぇ、みんなこっち見ていくから……は…離して…?」 「俺から、こうされるの嫌?」 もう……。 そう言われちゃうと、答えに困るよ…。 私が生徒だった頃から、そういう意地悪な聞き方してたよね…柊平。 「いっ……嫌じゃないよ?だけど……その…恥ずかしいっていうか、照れるっていうか……、それに早く通りに出て歩きたいなって思って…」 「それもそうだな。抱きしめるのは、また帰ってからにするよ…。」 後ろから耳元に囁きかけられた。