先生にキス〈5〉


―――――…‥
――――…‥


ピリリリ……


「………ん…」


携帯の着信音で目を開けた私が、ふと時計を見ると、もう16時半を回っていた。

意外と長い時間、寝ちゃってたんだ……。


モゾモゾと体を動かして、柊平がベッド脇に移動させておいてくれたテーブルの上に置かれた携帯電話へと手を伸ばす。


その瞬間、着信音はパタリと止まってしまった。


急いで画面を開くと、着信は柊平からだった。