「幸歩!?」


目眩でベッドから落ちそうになった私の体を柊平が抱き止める。


柊平の胸の中で私は荒い呼吸を繰り返した。


「無理するな…。すげぇ調子悪そうじゃん…。」


柊平は、私の体をゆっくりとベッドへと寝かせてくれた。


「……熱あるな。今、抱き止めた時、かなり熱かった…。」


熱……?
そう言われれば、寒気もするかも…。