そんな日々を送っているうちに、気付けば12月も下旬…。


年末も近付いてきた、ある日のことだった。


「はぁ……。」


朝起きると、体が重くて少しフラフラするような心地がして、思わずため息が零れる。


いつもなら、直ぐに起きて支度を始めるのに、なかなかベッドから起きられなかった。



「幸歩、なんだか顔色悪いぞ?もしかして、具合よくないのか…?」


先に起きて着替えをしていた柊平が、ベッドの横にしゃがんで私を心配そうに見つめた。


「だ、大丈夫…。私もそろそろ着替えなくちゃ…。」

何とか、ベッドから出ようとして体を動かしたけれど、グラッと視界が揺れた。