「幸歩は、これから先…、欲しい?」 「えっ…?」 「俺たちの子ども。」 耳元でコッソリと囁かれて、思わず布団から勢いよく飛び出しそうになってしまった。 「どうしたの!?急に…」 少しウトウトし始めていたのに、一気に目が覚めちゃった…。 「急に…ってわけじゃねぇよ。前から少しずつ意識してたんだけどな、俺。」 そういえば、柊平のお母さんに会いに行った時、ちょっとだけ、そういう話題になったっけ…。