「幸歩?こっちに来いよ。」 微笑みながら手招きする柊平のもとに駆け寄った。 「旅行、色々あったけど…楽しかったね。」 「ああ…。でも、幸歩のこと…雨に濡れさせちゃったからな…。本当にごめん。」 柊平は、私の肩に手を回して引き寄せた。 「あれは、私のせいでもあるし…気にしないで?それ以上に、柊平と一緒に色んな場所を巡ることが出来て楽しい気持ちでいっぱいだから。」 とても楽しかった。 景色も二人でいる時間も堪能出来たなぁ…。