「で…でも、柊平…浮かない表情だったし、気になるよ…。私じゃ力になれないかもしれないけど…何でも話して欲しい…。柊平も前に、そう言ってくれたでしょ?」 修学旅行の最終日の夜…。 二人だけになった部屋で、そう言ってくれたんだよね…。 私…すごく心が温かくなって嬉しかった。 だから、私も… 柊平の力になりたいし、心を支えられるようになりたいの…。 「そういえば、そうだったな…。ありがとう幸歩。」 柊平は微笑んだあと、少しだけ表情が硬くなった。