私たちは、展望台へと続く緩やかな石畳の階段をゆっくりと上っていく。 やはり見頃の時期と土曜日だっていうこともあり、観光客が多い。 「今日は、家族連れとか若い人も結構いるな。」 すれ違う人を見ながら上る柊平の表情は心なしか複雑そう。 どうかしたのかな…? 「柊平、何か気になることあるの…?」 「ん?ああ、すげぇ気になってるよ?幸歩が他の男に誘惑されるんじゃないか…ってさ…。」 えっ…… 誘惑!?