車を降りた私たちの目に飛び込んできたのは、真っ赤なモミジをはじめとして、黄色やオレンジ色に色づく木々。 「この先の階段を上っていくと、すごい眺めがいい場所があるらしいから、行ってみよっか。」 「うん!」 確か、ガイドブックに絶景スポットだって書かれていたし… ちょうど見頃だから期待出来そう…! 「あっ!幸歩!」 先に行こうとすると、柊平にガシッと腕を掴まれた。 「え?どうしたの?」 「昨日のこと、もう忘れたのか?」