キスを交わした後は、思いっきり抱きしめられた。 「今日は、雨にも濡れさせちまったから、早く休もっか。明日も一日あるからさ…。」 「うん…。ごめんね、もう勝手に離れたりしないから…。」 私は、柊平の背中に手を回す。 少しの時間だったけど、見知らぬ場所で柊平とはぐれて、不安な気持ちになったり、寂しくなった。 そんな思いは繰り返したくない…。 「今回は“勝手”ってわけじゃねぇだろ?迷子になってた女の子のご両親を早く見つけたくて行動したんだから。」 柊平は私の頭を優しく撫でた。