「…こっち。」 女の子は私の手を引っ張って走りだす。 一緒に走って行くと、そこには大きな銀杏の木。 ここ…さっきの売場から距離があるよね…? この子… ずっと歩き回って探してたんだ……。 女の子は目に涙を浮かべたまま、周りをキョロキョロと見てお母さんを探している。 私も探さなくちゃ…! ピンク色の服の女性だったよね……。 辺りを歩き回りながら探していると… 「あっ…!ママ!」 女の子の大きな声に、私はそちらに顔を向けた。