「よろしくお願いします…。」 二人で声を揃えて婚姻届を提出すると、戸籍課の女性が笑顔で迎えてくれた。 「なんか…声、自然に揃ったな。」 「うん…。揃えようって特別に意識してなかったのにね…。」 「やっぱり息が合ってるんだな、俺と幸歩は。」 ニコッと笑う柊平に、私もつられて笑顔になっていた。