そして旅行前日の夜。 「よし、必要なものは全部揃った……よね?」 「そうだな。」 「……柊平。今、適当に返事したでしょ?」 「そんなわけないじゃん。」 「そんなわけあるよ!だって後ろから抱きしめてキスばっかりしてるじゃない。」 そう…… さっきから、私は明日の旅行に備えて、必要なものがちゃんと揃っているかどうか、再確認中なんだけど… 柊平は私を脚の間に座らせて、後ろからギュッと抱き締めたまま、頭やら首にキスを落としてばかり。 一緒に確認して欲しいんだけど…。