「えっ!?きゃっ!!」 柊平の声がしたかと思うと、後ろからギュッと抱きしめられた。 「柊平、い…今帰って来たの?」 「うん。“ただいま”って言ったけど、幸歩の反応がなかったから入って来ちゃった。」 はぁ…… 私ってば、考え事してて柊平が帰って来たことに気付かなかったなんて…… 「ご…ごめんね。」 「そんなに何考えてたんだ?」 ギクッ… まさか宇堂さんに関することだっていうのは… 言えない…。