「幸歩!」 突然呼び止められて、振り返る。 事務室から出てきた宇堂さんが私のところに駆け寄って来た。 「あのっ……!な…名前で呼ばないで下さい…。」 私はキョロキョロと周りを見回した。 「何気にしてんの?別にやましいこと、してるわけじゃねぇじゃん。」 それはそうだけど… でも…柊平以外の人に名前で呼ばれるのは、何か違和感があるんだよね……。