「そ…それじゃあ、行ってらっしゃい…柊平。」 頬にキスをしようと顔を近付けると、柊平が突然、私の唇へとキスをした。 「なっ…なんで柊平が先にキスしてるの??」 いきなりのことで顔が赤くなる。 「ん?やっぱり幸歩の唇にキスしたかったから、俺からしちゃった。」 柊平は、お得意の意地悪な笑みを満面に浮かべる。 私だって、これから会社に行くっていうのに…… これじゃあ、ドキドキし過ぎて仕事にならない気がしてきたよ……。