「私……柊平と初めて出会った5月がいいな…。」 あの時は、両親の離婚とか……突然の転校とか… 色々あって、お母さんに元気になって欲しくて、無理にでも私は元気に頑張らなくちゃ…って思ってた。 柊平から担任だって挨拶された時だって、特別な感情なんて、これっぽっちもなかった。 でも…… 今思えば、その一つ一つが今に繋がってたんだ…って思う。 あの時に柊平に恋心を抱いたわけじゃないけれど、恋になる芽は…出ていたのかもしれないね…。