「よし…、行こっか。」 「う…うん。」 なんだろう…? 緊張っていうか、嬉しさは勿論あるんだけど…少し寂しいような… ちょっと不思議な気持ち…。 「緊張してる?」 車を降りようとした柊平が私の方に顔を向ける。 「なんかね……少し寂しい気がするの。嬉しいのに…すごく嬉しいのは確かなのに…。私…変だよね…。」 俯いた私は、すぐに温かいものに包み込まれた。 それは…… 柊平の胸の中……。