「えーっと…何でしたっけ…?」 とりあえず、忘れたフリをしてみたものの…… 「幸歩、顔に出てたぞ?分かってるくせに〜!」 あっさり嘘だってことを見破られてしまった。 「恥ずかしがってんの?」 柊平に顔を覗き込まれて、コクンと頷く。 そりゃ初めてなんだし、恥ずかしくないわけないじゃん…。 「よし、ほら行くぞ?」 柊平に手を引かれて、私もソファーから立ち上がった。 ちょっ、ちょっと…! もう少しソファーで休んでからでもいい気がするんですけど…!