「あぁ。瑠香、結亜を頼む」 「…っ…分かった」 黙ってあたしと聖也のやりとりを聞いてた瑠香が、切なそうな、やりきれないような声で言った。 「じゃあな」 聖也は裏庭から帰って行った。 「…結亜」 「ん?どうしたの?」 あたしは笑顔を作って、瑠香にこたえる。 作ってでも笑顔で居ないと、きっと泣き出しちゃうから。 やっぱり瑠香は安心できるから。いますぐにでもこのぐちゃぐちゃな想いを聞いてもらいたい。 …けど…、