天然少女の憂鬱

 



「キスは?」



「…されてない」



「胸は?」



「…」



「…おい」



「…ちょっとだけ」



しぶしぶそう言うと、聖也がすごい顔で舌打ちをして、体育倉庫をまた思いっきり蹴った。


…体育倉庫ボロボロになっちゃうよ。



そして聖也は誰かに電話をかけ始めた。



「俺だ。蛇苛が結亜に手出してきやがった。嶺尾のせいではないっつってっけど分かんねぇから見張っとけ。」



「結亜」



「へ、へい!」



思わず緊張して 変な声が出てしまった。



「大丈夫か?」



大丈夫かって、多分…さっきのだよね?



「…うん」