バニラ

意外な雨音の大声に祐は言葉を遮られてしまった。


様子が、おかしい。





『…雨音…?』


頬に右手を伸ばし、俯いてしまった顏をそっと上げさせる。

『…あるの。気にするようなことなの。』

絞るように押し出された声。


尚も俯きそうになる頬を撫でながら、じっと、次の言葉を待った。