近くにあった、ちょっと高級そうなレストランにあたし達は入った。



「いらっしゃいませー」



レストランに入ると暖房の入った暖かい空間と、店員さん独特の高い声に出迎えられた。


ここは人気店のようで、まだ11時過ぎなのに人でいっぱいだった。家族連れにカップル、女子高生に老夫婦まで居る。


…結構待ち時間長そうだな。



「今日の11時から予約をしていた龍野ですが。」


へ?予約?



「えっと…あ、ありますね。失礼致しました、龍野様ですね。こちらになります。」