―――――‥… 「ん…」 気づいたのは朝だった。 あたしの身体は櫂士にしっかりと抱き締められていて、少し息苦しいぐらいだった。 「……あれ、麻奈…?」 「あ、櫂士。起きた?」 「ん」 ベッドの周りに散らばった服を見て、思わず赤くなる。 「顔真っ赤。どうしたの?」 なんで赤くなったかんて分かってるのに…櫂士は意地悪だ。 「着る?」 「う、うん」 そう言ってあたし達は服を着ることにした。 「あれ?」 着替えてる時、左手の薬指に何かがハマってるのに気付いた。