「櫂士…?」 強く強く抱き締められてあたしの涙は引っ込んだ。 「さっき何考えてた?」 「…え?」 「さっき。レストランで」 さっき?レストラン? うーん…‥‥―――あ!! 「百面相ってやつ…?」 「ん」 「えっと……あの…」 「他の男?」 「違っ……えと、櫂士のことを少々…」 あまりの恥ずかさにギュッと目を瞑って言った。 その一言に櫂士はハァとため息をついて… 「…んっ」 目を瞑ったままのあたしにキスをした。 「また…俺の勘違いか。」 …え?どういうこと?