突然チェシャ猫の足が止まった。

「あ、じゃあ僕はこの辺で……」

「チェシャ猫は行かないのか?」

アリスが尋ねると、チェシャ猫はうんと頷いた。

「用も無いのに悪かったな…ありがとう。」

と、アリスが言ったが既にチェシャ猫はその場にいなかった。

──お礼はまた今度会ったら改めて言おう…