──ギィ―…


アリスが考えていると大きな扉が大きな音を立てて勝手に開いた。

「!!」


「どうぞ。」


扉が完全に開くと中から可愛らしい声がした。


「…誰だ?」


「………」


アリスの声に返事はなかった。しかし、アリスは声の通りに中に入った。


部屋はさっきの女王がいた部屋よりは少し小さいが、かなり広い。家具が全て白で統一されていて綺麗な明るい部屋だった。

窓の側に女王と同じドレスを着ている背が150ぐらいの少女がいた。部屋が白いので、ドレスの赤がより目立った。