勢いで出てきてしまったが、よく考えてみるとゲームのことを"白兎から逃げる"としかアリスは聞いてない。


「はぁ―。何やってんだよ俺は。……俺ってこんなに短気だったかな…」


アリスは廊下を真っ直ぐに進んだ。廊下は結構長く、たまに左右に分かれた。

全ての分かれ道を左に進むと、ついに行き止まりになった。


「行き止まりかよ…。どうするかな…」